やさしいおんがく

音楽とかあれこれ

チャットモンチーの音

チャットモンチーについてあまり書いていないので、書きたいと思います。

 

たぶんシャングリラ発売時に何かの歌番組で見たのが最初です。名前から男性をイメージしていたら出てきたのは女性だった、しかも3人で楽器をやる、そして独特のリズムテンポと一度聞いたら忘れられないボーカルの歌声。初見でそこまでインプットされたのだから、自分の中では強烈だったのだと思います。特にリズムが今までの自分の音楽にはないリズムでした。

 

でもそこからハマるということはなく中高と時は過ぎていき、大学でまたチャットモンチーの音楽と出会います。サークルの友達で軽音と掛け持ちしていた子とカラオケに行った時、その子が風吹けば恋を歌ったのです。あ、このリズムどこかで聞いたことがある、誰だっけと聞いた時、チャットモンチーだよ、と教えて貰いました。この段階で私の中でチャットモンチーというバンドが認識されます。

そこから時間をかけて少しずつ知っていき、ちょうど2人で再始動する辺りにはかなり詳しくなっていて、そこからはリアルタイムで追いかけていきました。

 

ですが、実習や就活で忙しく求愛および変身のツアーとロックロック2012に行かなかったのが今でも悔やまれます。特にロックロック2012は本当に後悔しています。

 

チャットモンチーの音楽の最大の魅力はリズムにあると思っています。これには音楽のリズムと歌のリズムと2つあります。

音楽のリズムを作る上で要となるのはやはりドラムです。この点に関しては3人時代のくみこんのいる時のほうが良いと個人的に思っています。くみこんは吹奏楽が始まりということもあり、この人のドラムはドラムとパーカッションを融合させたようなドラムです。ハナノユメのイントロとか凄く吹部っぽいな、と思うのです。どんなリズムのフレーズのチョイスの仕方が好きです。

歌のリズムに関しては、まず言葉遊びが巧みだなと感じます。言葉の韻の踏み方が絶妙でテンポが良いのです。それに対し、えっちゃんの歌い方は規則正しく進むドラムのテンポに逆らうように、溜めたり走らせたり、その加減が絶妙なのです。そこにまたリズムが生まれます。

 

リズム以外にもハマる要素があって、それは音の構成の仕方です。

もともとスリーピースということもありますが、1曲の中でのギター、ベース、ドラム、ボーカルの役割分担がかなり考えられていると思います。それは戦略的に意図したものなのか、はたまた感覚的にやっているのかは分かりませんが。

チャットモンチーの曲の印象として、かなりベースが前に出ていると感じます。イントロがベースメインの曲も多いです。逆にドラムだけでイントロを担当する場合もあります。曲によって、また曲の小節によって、どの楽器をメインに据えるかを変えてきます。場合によってはボーカルの弾き語りみたいになることもあります。あと、えっちゃんのギターの弾き方が興味深いです。凄く激しいコード展開をする曲と殆んど弾かない曲との差が激しいのです。だからこそ楽曲がバラエティに富んでいるのですが。

あと音のある空間、音のない空間の組み合わせが絶妙です。3人という少ない人数でいかに人数の少なさをカバーするか、逆に人数が少ないからこそできる音の作り方は何か、ということに関して3人時代はかなり研究していたと思われます。ここがかなり私の好みと合致しました。

 

それから魅力はその歌詞にもあるのですが、長くなるのでここで一旦ストップします。