やさしいおんがく

音楽とかあれこれ

アイドルと歌割り その1

歌割りと歌唱力と声質と楽曲の方向性は密接につながっていると思っています。
歌が上手い人でも、楽曲により適性はあり、自分のカラーが出しやすい楽曲があります。

 

NEWSの声質
※私なりの見解です。

 

グループ全体
陽・明・爽の雰囲気のある声質のメンバーが多く、これがグループの歌声のイメージに繋がっています。グループ全体としては夏の曲が似合うと思います。

 

手越裕也
本人はロックが好きで、爆発的な瞬発力のある声がマッチします。また高音が得意かつ声量があるので、ラスサビやラスサビ前など楽曲が最も盛り上がる部分を任されることが多いです。

でも、真骨頂となるのは優しく背中を押すような前向きな雰囲気の楽曲です。smile、陽はまた昇る、愛言葉など。それは歌声がどこまでも陽の成分で、陰の成分が最も少ないメンバーだからです。逆に陰の雰囲気を出さないといけない楽曲はテクニックでカバーしている印象です。

 

増田貴久
この人に歌始まりを任せれば、間違いなく世間一般のNEWSのイメージに近い曲になります。陽・明・爽が強いです。このことにより、チャンパカーナなどの癖の強い曲の変態さがカモフラージュされ、爽やかに仕上がります。

また、メンバー1リズム感があり、音ハメも上手く、ダンスも上手く、増田さんの声が入ることでオシャレに聞こえる効果があると思っています。touchが良い例です。またリズム感が良く、声の立ち上がりが早いので、例え声量で手越さんに負けてもユニゾンで歌った時まず耳に入る声は増田さんの歌声になります。

これもNEWSの曲=増田さんの声の印象につながる要因かと思われます。

 

小山慶一郎
最も低音域が得意です。声の成分は陰の成分もありますが、陽の方が強い印象です。コヤマスの声が最も類似性が強いです。

比較的リズム感があり、滑舌が良く、大人っぽさがあるので、アン・ドゥ・トロワやBrightstのような曲調が合います。
高音は少し苦しげですが、このことにより引っかかりが生まれ、テゴマスだけだとさらっと流れてしまうところに変化を与える効果があります。スノードロップ、流れ星、フルスイングみたいな王道アイドルソングで特にこの効果が生きてきます。


加藤シゲアキ
NEWSで最も陰の成分が多いメンバーです。発声の最初のアタックが強くなくて、一音の中で山なりができる感じです。このことにより、憂いを感じさせる声です。
madoromi、恋を知らない君へ、ヒカリノシズクなどはテゴマスでやっていてもおかしくないバラードですが、テゴマスだけだと陽の印象が強すぎるのだと思います。テゴマスにシゲが入ることで、儚い世界観が加わり、楽曲のテーマに深みを与えています。

6人時代だと山下さん、錦戸さんも陰の声質のメンバーだったので、3.3でバランスが取れていたのですが、今は加藤さん1人(+0.3小山さん)で大変ですが、現在グイグイ成長中なので問題ないかと。
あと、声に男らしさがあるので、中性的な他メンバーと住み分けができています。

 

NEWSはテゴマスを軸にして

手越→真っ直ぐな力強さ

増田→リズム感ですが作り出す近代的なお洒落さ

小山→低音からくる深みと大人っぽさ

加藤→男らしさと儚さ

で楽曲ごとに味付けをしているという印象です。